正確に伝えられなくてもいい、想いが伝わればいい
言葉は簡単そうに見えて非常に扱いづらい。
人間は想念を基に言葉を発している。
言葉の本質は想念だ。
想念というのは形のない曖昧なもので、言葉ははっきりとしたものだ。
想念を言葉で表現しているが、想念と言葉は相反(あいはん)するものである。
だから、言葉は本質的な意味で扱いづらい。
例えば、「松岡修造は熱い人間だ」という文がある。
一見普通に意味の通る文に思えるが、ちょっと見方を変えるとこの文は正しくない一面があることが分かる。
松岡修造は実はメンタルが弱いと本人が話していた。
実は暗い人間だと本人が話していた。
松岡修造に暗い一面があるとすれば、熱い人間というのは違うということになる。
熱い人間でもあり、暗い人間でもあると表記すべきだという話になる。
想念を100%正確に言葉で表現することはできない。
だから、言葉で伝わらないことがあるというのは不思議なことではない。
むしろ、当然なことだ。
想念と言葉は相反するものなのだから。
言葉の裏には想いがある。
その想いが伝わればいい。
想いが本質なのだから。
言葉を伝えるのではなく想いを伝えるということを意識しよう。
そうすればきっとコミュニケーションがより豊かなものになるだろう。