神風特別攻撃隊〜特攻隊の死を無駄にするな〜
神風特別攻撃隊。
太平洋戦争において日本軍が編成した部隊だ。
俗に言う特攻隊だ。
現代の不良達が着る特攻服はこの部隊から名前がきているのだろう。
特攻隊は現代の不良達も真っ青の攻撃スタイルだ。
自分の身を死に晒してアメリカ海軍の軍艦に突っ込んでいく。
窮地に追い込まれた日本軍がとった苦肉の策。
もう無茶苦茶だ。
相手からしたらとてつもない恐怖だろう。
特攻隊員は突入後バラバラだ。
特攻命令を出した上官たちは終戦後裁判で死刑なり終身刑なりに裁かれた。
当然だろう。
あまりにも理不尽すぎる命令だからだ。
いくら戦争中とはいえ、自爆する必要はないだろう。
一生懸命という言葉がある。
命を懸(か)けるという意味だ。
読者の皆さんは命を懸けて何かをしたことはあるだろうか。
命を懸けたことがある人は一生懸命の意味を本質的に理解できるだろう。
命懸けのやつは恐ろしいパワーを発揮する。
脳が死を一番嫌うからだ。
一番嫌うからこそ、一番脳みそがフル回転する。
一生懸命なやつは強い。
それにしても、戦争は日常と正反対の性質を持っている。
日常は人を殺したらアウトだ。
戦争は人を殺したやつが偉い。
戦争は法律が適用されない。
日常では殺人は完全にアウトだが、一度バトルが始まれば人を殺すことができるやつが偉くなる。
人間の闘争スイッチを入れまくると戦争が始まってしまう。
人が殺しあう必要はない。
せっかく地球に生まれたのに殺し合いなんかしてたのでは人生を楽しむ暇がない。
楽しく生きようじゃないか。
特攻隊の人達が親に送った手紙が今だに残っている。
10代、20代の若者が死にに行く様は言葉では表現しがたい。
現代社会を生きる上で、本当の意味での一生懸命になれるかどうかは微妙なところだ。
少なくとも日本で殺し合いなんて滅多にない。
それでも、特攻隊の人らの気持ちを汲み取ってできるだけ一生懸命に日常を全うすることは可能ではないか。
たかだか70年程前に自ら死にに行った若者達が確かに存在した。
この事実は胸のどこかにしまっておこう。
我々は「誰かに陰口を言われた」「誰かと仲が悪くなった」などの事で頭を悩ます。
でも、そう言う時は一度特攻隊のことを思い出してみよう。
彼らは死にに行った。
自らバラバラになりに行った。
昔の殴る蹴るが当たり前の時代で、厳しい訓練に絶え抜き、
育ててもらった親を残して死にに行った。
このことを考えれば、大概の悩みなどちっぽけに感じるだろう。
彼らは一生懸命に戦った。
我々はそのことを決して忘れてはいけないんだ。
それが我々にできることだ。
特攻隊ーー。
それは正に命懸けで戦ったファイター達だ。
でも、どこかに虚しさもある。
上官の命令一つで命がなくなる虚しさ。
決してこのようなことは繰り返されてはならない。
特攻隊ーー。
現代の私たちに痛烈なメッセージを残してくれた。
お疲れ様でした。